当院“臨床工学技士”の患者様には見せないウラの顔?

透析装置は高度管理医療機器に分類される生命維持管理装置です。血液透析療法において必要不可欠であり適切な保守管理が重要です。「生命維持管理装置」とは人工心肺装置や人工呼吸器が一般的ですがその中においても、機械的な構造はもとより、透析液、除水など水系流路を持つ医療機器の中でも特殊な構造をしています。

 透析液の水系流路は、部品の劣化が生じやすく定期的なメンテナンスはもとより、透析治療の効率や患者様の体から水分を抜く“除水”の精度にもつながる非常に重要な機構です。

 当院では医療機器の保守技術者として臨床工学技士、自らが定期メンテナンスを行っています。施設によっては、メーカーに保守を委託するケースもありますが、日常的に患者様に治療提供する“臨床工学技士”が直接的にメンテナンスを実施する事は非常に重要と考えています。保守・修理まで実務する事で、日常の透析治療中の不意な故障や早期発見、トラブル対応への迅速かつ適切な対応ができる体制構築が出来ています。

 当院、臨床工学技士6名(2023年3月時点)は、人工透析療法の臨床業務・装置保守業務どちらもスペシャリストを目指し日々精進しています。

 写真は3/25日の作業の様子です。当日は全ての患者様がご帰宅した後に実施した定期部品交換・調整メンテナンスです。