下肢救済(フット管理)の充実
下肢の血流検査について ~新しい機械を導入しました~
当院では下肢血流評価するために今までも足関節上腕血圧比(ABI)検査を行っていましたが、今回血圧脈波検査フクダ電子社製「VaSera(バセラ)」を導入することになり、心臓足首血管指数検査(CAVI)が行えるようになりました。ABIでは下肢の動脈の詰まり具合を調べることができましたがCAVIを測定することにより、心臓から足首までの動脈の硬さと血管年齢を調べることが出来るようになりました。この検査はABIも同時に測定することができ、短時間で実施できるため患者さまの負担が少ないと言われています。
また経皮的酸素分圧(tcpo2)を測定するPeriFlux6000という機器も導入し、血流や酸素供給状態を調べることができるようになりました。足の血流障害や創傷治癒の評価に有用です。今まで行っていた皮膚還流液(SPP)検査と合わせて下肢の血流評価を行ない、必要な場合は専門医へ紹介し、適切な治療につなげていきます。
動脈硬化は加齢に伴い進行します。高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満、ストレス、運動不足、喫煙などにより動脈硬化はさらに進行しやすくなります。毎日の生活習慣を少しずつ見直すことで予防したり、進行を遅らせたりすることができます。また検査結果を把握してご自分の足の血流状態を知り、傷などを早期発見することが早期治療につながります。毎日の足のセルフチェックを習慣にしましょう。もし傷や異常、気になることがあればすぐにスタッフに相談して下さい。
文責;下肢救済チーム:高野(看護グループ)